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法廷でのビデオ審判

   

法廷でのビデオ審判

September 10, 2019

先日、ある連邦拘置所の内部で、刑事事件の接見をするために接見室で待機していると、いきなり部屋にあったスクリーンに電源が入って、法廷と座っている裁判官が映し出されました。

「ん?なんだなんだ」と思っていると、それは移民裁判所で、移民関係の出廷をビデオで行っている場面でした。拘置所の人が間違えて、私をビデオ出廷する部屋に通してしまったのです。

裁判所の方も「ん?なんだなんだ」という感じで、ざわついていてみんなびっくりの出来事がありました。

今回考えるのは、現政権が移民裁判を 簡易化するために取っている実務に影響する政策です。

 

行政審判初回は通訳なしに変更

先日から、移民に関する行政審判第一回目の期日には通訳を付けずに、法廷でビデオを流し、権利が書かれた冊子を渡すという方法に切り替えがはじめられたそうです。

ニューヨークやロスアンジェルスで試験的な運用がはじまったようです。

移民協会の記事をみると、ビデオは約20分、移民局の行政官が外国人の権利などを説明し、安易に難民申請をしないように告げているということです。

皆さんが飛行機に乗るときに、離陸前に「安全のしおり」的なビデオや客室乗務員のデモを見ますよね。まさにあのような感じで、第一回目の法廷が行われるということになっているのです。

第一回目の行政審判の法廷というのは、かなり形式的なところがあるのも事実です。次回期日を決めて、本人に対して権利の告知をするのが主な期日の役割であります。ですので、ビデオにしてしまって、通訳代を浮かすこと、流れ作業にできることなど行政側からみたら、都合もよく、第一回目の審判の目的をそれなりに達成できるとも考えられます。  

 

異国の裁判所への不安…恐怖…諦め

しかし、実際にビデオを使った法廷を見学した人の意見では、やはり一般の人でも裁判所というのは、怖いものですが、さらに外国人で何も言葉もわからない状況で出廷するのは、さらに怖いものがあるようです。

また、ビデオを流されても、法律用語が多用されていて、理解がなされているのか不安もあるようでしたし、まさに飛行機の「安全のしおり」と同様に、見ないで寝ている人もいたということです。

また、出廷した外国人側から、なにか裁判所に質問があっても、通訳が出廷していないわけですから裁判官に聞くこともできません

まさに一方的な政府側からの「告知」になりかねません。通訳がいないのですから、かりに外国人がなにか裁判所に言いたいとしても、バイリンガル以上の能力をもった弁護士が必要になります。 英語しか話せない弁護士ではクライアントと話が直接できないわけで、そうすると、バイリンガルで弁護士資格を持っていて、さらに法廷活動もできる、という弁護士が必要になります。

そうすると、弁護士の総数がいくらあっても、かなり対応できる能力がある人は限られることになります。 また、11ページにおよぶ、審判に関する冊子ももらえるそうですが、自国語でも理解できない人は多数いると思われます。

 

難民申請の自重を促すようなニュアンス

実際の実務を知っていると、第一回目の公判というのはかなり形式的なので、ビデオでも許される部分があるのかもしれませんが、私が問題視しているは、難民申請を安易に行うな、といったニュアンスで告知されている点です。

移民審判の対象になっているほとんどの外国人は、なんらかアメリカに合法的に滞在するために審判に出てきているのです。そして、難民申請をする人が多くいるのは、自明だと思います。 その人達に向けて、暗に簡易な考えで難民申請をするな、というニュアンスを発信するのは、アンフェアに感じます。

難民申請をさせてから、実質的に審理をするとたしかに時間もかかるし、手間もかかります。 しかし、実質的な内容をよく吟味しなければ、適切な結論は出せないわけです。本当に、政治的に追われて逃げてきている人たちもいるでしょう。

アメリカの移民システムがどんどん排他的になっていくように感じになってきています。そして、今このような行政をしている人たちも、もともとどこからか移民をしてきたわけで、移民が数世代その土地にいたからといって、新しい移民に対して排他的になるのは、アメリカっぽくないなぁ、と感じてしまいます。

次回また新しいトピックを考えていきたいと思います。  

 

 


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新学期が始まりました!日本の小学校に夏の体験入学

ご無沙汰しております。早いところでは8月の上旬からアメリカの学校は新学期が始まり、学校生活のペースがつかめてきた頃かと思います。私の子どもたちの学校でも先日Back to school nightが行われました。担任の先生から、カリキュラムなど説明を受ける保護者にとっては大切な行事です。

さて今日は、日本の小学校の体験入学についてお話したいと思います。
アメリカの夏休みは、6月〜8月までと非常に長いです。アメリカ在住の方は、夏休みに一時帰国される方が多くいらっしゃいます。

私たちもこの期間を利用して子どもたちと一時帰国しているのですが、そのときに日本の公立小学校に体験入学させてもらうことが一時帰国の大きな目的の1つです。幸い、私の出身地は外国に住んでいる日本人の子どもの短期間の受け入れを行ってくれているため、毎年同じ小学校に数週間通わせてもらうという貴重な経験をさせてもらっています。
※体験入学については、受け入れは行っているところ、行っていないところ、いろいろだと思います。それぞれの自治体の教育委員会に問い合わせてご確認ください。

 

アメリカの学校のやり方に慣れてしまっている私が感じたことをいくつかご紹介します。

1.連絡帳について。

連絡帳というものがまだあることに驚きました。アメリカだと基本的に先生とはEメールでのやりとりなので、とても楽です。日本もそうしたらいいのに・・といろいろな問題があるでしょうから簡単に言えることではないのでしょうけど、Eメールで連絡がとれるのはとても簡単です。

2.お便りが多い!

アメリカでは週に1度だけ、先生からプリントされたニュースレターが送られてきますが、日本では毎日のように何かしらお便りを持ち帰ってきていたように思います。みなさんどうやって管理さえているのでしょうか。

3.宿題も多い!

アメリカでは宿題は多くありません。学年が上がるにつれ、少しずつ内容も難しく、量も増えていきます。
例えば、1st Gradeは、毎日本を読み(短い絵本でOK)そのタイトルを1日最低1つプリントに書く、というものです。年間通してこれだけです。
それに比べ日本の1年生は音読、算数プリントにひらがな練習、ときには日記など、忙しいですね!夏休みの宿題がないなんていいなあとうちの子どもたちはよく言われていました。

 

4.日本の小学生は大変!

上で書いた宿題もそうですが、荷物がたくさん入ったランドセルを抱えて通学する小学生は本当にえらいですね。さらに体育着やらプールの用意やら、大荷物です。

自分の荷物を自分で管理することはいい教育だと思いますが、ただでさえあの暑い中歩くだけでも大変なのに、あの荷物を背負って学校と行き来する子どもたち、たくましいですね。私の子どもたちも顔を真赤にさせて帰宅していました。

アメリカでは基本的に、お弁当とおやつしかリュックの中に入っていません。重くなるのは図書館に行って本を借りた日だけです。なので日本であの大荷物を背負って歩くということはうちの子どもたちにとっては修行のように感じたかもしれません。

5.ほかの保護者に会う機会があまりない。

アメリカでは基本的に保護者が学校に送り迎えするため、毎日ほかの保護者に会います。日本では子どもたちは自分で通うので(我が家はまだ道に慣れていないこともあり、送っていっていました。)その保護者の方々には学校行事がない限り会う機会が少なくなりますね。

大きく感じたのはこの5点です。うちの子どもたちはアメリカの学校との違いに戸惑いながらも楽しい体験入学をさせてもらい、たくさんの思い出を作れました。受け入れていただいた学校には本当に感謝です。

体験入学に興味がある方は、自治体のウェブサイトで確認するか、もし情報が載っていなければ教育委員会に問い合わせてみてくださいね。