著作権侵害による損害賠償、備えは十分?(1)_1154





法律ノート 第1154回 弁護士 鈴木淳司
April4, 2019

「令和」という日本の元号が決まりましたね。美しい名前だと思います。「和」というのは日本の文化の根底にある考え方ですね。名前負けしないような時代を日本人としてつくっていきたいものです。ただ、元号に意見する有識者会議をみると、私の旧知の方もいらっしゃいましたが、今後世代を担っていくもっと若いひとも参加できたら良かったのに、とも思いました。まあ、素敵な元号になったのですから、まずはお祝いでしょうか。

しかし、今後西暦の算出の仕方が、昭和、平成、令和をまたいで、複雑になりそうな感じですね。皆さんは新元号に馴染めていますか。

著作権侵害による損害賠償、備えは十分?(1)_1154

さて、今回から皆さんから新しくいただいている質問を考えていきたいと思います。
頂いている質問をまとめると「ベイエリアでスタートアップ企業に参加している者です。最近、当社のウェブサイトについて、第三者から当社が使用している写真や画像が不正使用なので、使用を差止めるように警告文が来ました。ウェブサイトの作成段階で、意図せず使用していたような形なのですが、すぐに使用はやめました。今後、損害賠償などがくる可能性はあるのでしょうか。また、このような問題を避けるため、どのような対応をしていくのか教えてください。当社は、まだ規模が小さく弁護士に頻繁に相談することがファイナンス的に難しいのです。」というものです。

最近でも、ベイエリアではたくさんのスタートアップ企業ががんばっているようで、若い人たちのエネルギーもすごいものです。お金がお金を呼び、家賃等の高騰には閉口しますが、それでも夢を持ってがんばる人たちがたくさんいるのですね。

さて、今回の質問ですが、2つ大きな部分があります。一つは、著作物の不正使用について損害賠償が生じるのか、という点と、そのような法的なトラブルに巻き込まれないためには、何をしておくべきなのか、という点があります。

まずは、今回、今回のようなトラブルに巻き込まれないようにするにはどうしたら良いのかざっと考えていき、その後、損害賠償を請求される可能性も考えていきたいと思います。

 

ウェブサイトのコンテンツには細心の注意を

さて、ウェブサイトなどを人に任せてつくってもらうようなときもあるでしょうし、今どきは社員がつくる場合などあるでしょう。

どのような場合でも、他人の著作物にはかなり気をつけなければなりません。ウェブサイトなどは、公に情報を発信する場ですから、不特定の第三者がウェブサイトの内容を確認することが可能です。また、埋め込まれたデータなどから、どこから著作物が出ているのかなども簡単にわかりますね。

最初にウェブサイト等に、具材を使用する場合、その具材の出所は確実に押さえておかなければなりません。

基本的に自分で作成していない画像等は、他人の著作権が発生していると考えたほうが良いと思います。たとえ、コピーライトの表示(たとえば、All rights reservedなど)がついていないとしても、著作権は誰かに存在する可能性が高いです。ですから、画像、イラストなど他人のサイトなどから簡単に拝借するのはよくありません。

自社でデザインして生み出すとか、著作権の使用許諾を得てから使用するという形にするべきです。著作権以外にも、トレードマーク(商標)についても、他社の商標を拝借して、改造するなどということも商標権の侵害と考えられる場合も多くあります。

とくに、企業の業績が良くなってくると、競争している他社が、商標などを使って攻撃をしてくるケースも戦略としてありえます。かりに、ウェブサイトのデザインなどを外注する場合には、必ず著作権等の知的財産権の侵害があった場合には、受注側の責任になるように契約の条項をいれておきたいものです。

著作権フリー素材にも注意

次に、ウェブ上には、多くの著作権フリーの具材が置かれていますし、一定の手続きをとれば使用が可能になるものもあります。

このような許可があればつかえる具材については、必ず事前に指定された手続きを経て、そのやりとりについては、電子的な形でも良いので保管しておけば良いと思います。

,,,,単に、著作権フリーです、と書かれていても、正当な手続きを経ていない使用については、著作権の侵害になりかねませんので注意が必要です。また、著作権をフリーに使っても良い、といっても商用の使用については原則許さないという場合もあります。
その場合には、商用かどうかあとで争うのではなく、最初から使用について著作権者に許可をもらうようにしたいところです。

長くなってきたので次回ここから続けていきましょう。季節替わりで体調を崩される方も少なくありません、春を楽しみながらまた一週間がんばっていきましょうね。


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