ESTAで入国ができない場合


June 09, 2012





 

 最近では、もう皆さんご存知でしょうし、ブログでも何度もご紹介していますが、ビザ無しの状態でアメリカに入国するには、ESTAというウェブ上から登録するシステムを使用しなければなりません。

 しかし、一定の場合には、ESTAが利用したくても利用できない場合があります。以前にアメリカ入国をなんらかの理由で拒否された場合、以前にアメリカから強制送還された場合などがあります。また、ビザの発給を拒否された場合も考えられます。

 ESTAが使えない場合のよくある例をいくつか考えます。

 たとえば、以前にアメリカにビザなし入国をしている間に飲酒運転などで逮捕されたことがある人が考えられます。
 ビザなし入国制度をつかってアメリカに入国する場合には、事前に「刑法等の罰則に触れる犯罪で逮捕されたり有罪となる行為をしません」という内容に合意していることになっています。
 ですので、飲酒運転でも逮捕されていれば、次回ビザなしの状況ではアメリカ入国をすることはできません。

 また、前回入国をするときに、虚偽の情報を使って申告し、入国を拒否された場合には、移民法に反する行為が認められますので、次回入国に際してはビザなし入国制度を使用することができません。

 このように、ESTAが使えるか使えないか、というポイントは過去になんらかのトラブルがあったかどうかがメルクマールになります。

 しかし、一般の方々では、どのような事情があれば、ESTAが使えないのかわからないと思います。一つの方法としては、ESTAの申請をしてみて、拒否されるかどうか確認するということが考えられます。ただ、ESTAの申請をする際に、虚偽の情報を入力したり、申告する情報を申告しないということは絶対にやめてください

 なぜなら、虚偽や申告漏れは移民法違反になり、ESTAがその理由で拒否されて、さらにややこしい状況になります。かりに虚偽の情報や情報漏れの状況を利用して、ESTAを通して入国を試みても、入国拒否となる可能性があります。とにかく、正確な情報を提供しましょう。
 もし、ESTAが通れば、ビザの取得の必要はありません。ESTAが通らなければ、ビザの申請をする必要があります。

 ビザの申請においても、特に以前犯罪歴のある方は注意をしなければなりません。ビザの発給が遅滞する場合がありますが、それは、たとえば以前に犯罪歴が認められた場合にはその照会をするために時間がかかるからです。

 犯罪歴については、非常に大使館・領事館もナーバスになっていて、ビザの発給においては非常に詳細に内容を把握します。ですので、申請する側もできれば、まず大使館・領事館に申請情報を送る前に、逮捕・有罪歴についてできるかぎり裁判所などから書類を手に入れて、どのような経過でどのような罪となったのかなどを把握しておく必要があります。
 アメリカの裁判所は日本の刑法よりも、罪名が非常に多く、多岐にわたります。ですので、正確にどのような罪になっているのか、確認する必要がありますので、注意してください。

 ビザの申請にあたっても、以前にビザを拒否されたこと、入国拒否されたこと、犯罪歴があること、そして、強制送還されたことがあること、などがあれば、それらの事情については必ずビザ申請時に申告するようにしてください。申告漏れがあるとビザの発給拒否事由になりえます。

 以前ビザを申請したときに、自分から申請を取り下げたという場合の扱いについては、移民局もはっきりどのように扱うのか公言していません。しかし、一応申請をしたという事実はあるので、再度申請する際に明らかにしておいたほうが良いと思います。

 ESTAを通してビザ申請ができないのであれば、その理由が必ずあります。その理由を明らかにして、ビザ申請に臨むことは非常に重要なことを理解してくださいね。

次回また新しいトピックを考えていきたいと思います。


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カテゴリー: 国際弁護士なブログ | 投稿日: | 投稿者:

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