Hビザ申請の代替案-Iビザ(報道関係ビザ)


July 09, 2009





 

 今年は、アメリカ経済が落ち込み、さらに引きずられて日本経済も落ち込み、Hカテゴリーの非移民就労ビザの発行上限枠もまだ達していないような状況です。以前のように、Hビザの枠が数日で埋まってしまう、といった狂気的な状況はなくなりました。そのため、幸運にも仕事にたどりつけた外国人の方々は、あまりデッドラインを気にせずにHビザが申請できるようになったと思います。

 とはいえ、Hビザは、一定の要件があり、外国人のなかにはHビザを取りたいと思っていてもなかなか要件を満たせない、というケースもあるわけです。アメリカ国内で就労可能なHビザの代替案として、E,L,O,Pビザなどの就労ビザがありますが、もうひとつ、Iビザという報道関係ビザも忘れがちですが、オプションとして考えておきましょう。

 もちろん、発給される事例が限られていますから、すべての外国人が取得できるわけではまったくありません。
 しかし、私の所属する事務所でも、他のビザがダメでも、Iビザであれば取得できた、という事例があるので、どうしてもアメリカに滞在したい、という方がいるのであれば、一つのオプションとして持っておくことは悪くないと思います。

 最近では在日本米大使館が素晴らしい日本語訳でビザの要件を記述してくれています。Iビザについての概略は大使館サイトでみられますので、いちいちじんけんニュースでは取り上げません。一応、目を通してください。

 Iビザの要件をみていただくとわかりますが、基本的にはIビザの申請者がアメリカ国内で行う報道活動が純粋に報道性があるかどうか、またアメリカ国内における活動が全体的にみて、取材活動に関連しているかという要件が発給を左右する重要な要素となります。
 もちろん、大使館申請では、大使館の裁量が大きいですから、必ずビザが発給されるかどうかは言えないですが。とにかく、報道系の外国人であれば、要件を満たせば取りやすい面があるビザだといえます。

 なぜ私が取りやすい面があるか、というと、まずHビザに比べてIビザはアメリカ国内でスポンサーを要求しない、ということが挙げられます。
Iビザ取得に際してアメリカにおけるスポンサー企業が必要ないことから、日本国内で報道に従事している団体に属しているなどという証拠を提出するだけでビザを取得できるので、申請者としてはビザの申請が比較的コントロールし易い部分があるのです。
 さらに、Hビザでは平均賃金を割り出し、その平均値を超える賃金を支払わなくてはならない、などアメリカの労働市場の保護を念頭において制定されています。ですので、Hビザはいろいろな賃金に関する追加書類をそろえる必要があるのです。

 一方、Iビザは基本的に日本における雇用の延長でアメリカに滞在するという背景があるために認められているビザです。ですので、あまり、アメリカの平均賃金等が問題にならないので、比較的そろえる書類も限られるということになるのです。

 もちろん他にも違いがありますが、これらの観点から、申請者のバックグラウンドによってはIビザの取得が比較的簡単な場合が少なくありません。また、Iビザは最長で5年間発給を受けることができますので、Hビザは当初3年までしか得られないことと比べても、場合によっては、長期のアメリカへの出入国が確保される可能性もあります。Iビザで入国すれば、他のビザにステータスを変えることも可能です。ですので、Iビザで入国して、その後いろいろ考えて、就職先を見つけ、Hビザに変更するということも可能ではあります。

 どうしても、Hビザが取りたい、という方もいらっしゃいますが、いろいろな可能性を考えて、今自分にとって一番取りやすいビザをとって次に繋げるという視点も持ちたいものですね。

また、次回新しいトピックを考えていきたいと思います。


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