ブッシュ大統領の演説-移民法について


February 09, 2005




 

2005年2月2日にブッシュ大統領が演説をした中で、現在のアメリカ移民法に関する改革について言及しました。もちろん演説の中では具体的な案は出てきませんでした。しかし、一般的な内容であっても、移民法改革の大枠については方針を設定しました。今回のじんけんニュースを使って、一体アメリカの移民法改革はどのような方向で進んでいるのか、皆さんと考えていきましょう。

基本的にブッシュ大統領は移民法の改革に関しては、移民したい外国人に対して、積極的に受け入れる部分もちゃんと整備し、逆に不法滞在等には厳しく対処するという方向を明示しています。
ブッシュ大統領は現在の移民法のシステムは古く、現在の状況にマッチしていないと考えており、アメリカの経済活動に最適とはいえないと評価しています。古くから存在する移民法を早いペースで変わる世の中にあわせていかなくてはいけないし、その改革は「10年あと」ではなく「今」やらなくてはいけない、と考えているようです。

いくつかの草案的なポイントを大統領は挙げました。まず、適切な労働プログラムをつくるということです。外国人労働者は不法労働者も多い現状を鑑みて、ビザの発行、家族と一緒に住めるかどうかというポイント、労働権も含めた外国人への権利の授与、また永住権、ひいては市民権の申請の明確な指針の提示等を含むプログラムをつくりたいという意向です。もちろん、アメリカ人の労働を奪うような形での外国人労働者を許すという趣旨ではありませんが、不法な労働者を減らし、税金を徴収し、法律に則った形での就職を奨励するということを考えているようです。またプログラムではアメリカと自国の行き来を簡単にし、家族が離ればなれにならないような方法も考えていくようです。

また、現在不法滞在をしている外国人に関しても、税金を払い家族を育てているような場合には、永住権を取得できる道を用意し、合法的なステータスのもとで、コミュニティに根付けるようなプログラムも用意したいという意向です。

第3点目ですが、家族で離ればなれに暮らしている外国人が多く存在することをブッシュ大統領は認めたうえで、システムを変更し、家族が一緒に住めるような移民法の設定にしていきたい、ということを目標に設定しています。現在では家族によっては20年間も離ればなれになっているような状況であり、そのような状況は家族を大切にするということに価値をおくアメリカでは許されるべきではない、ということをブッシュ大統領は考えているようです。

以上の三点をブッシュ大統領は演説で述べていましたが、大事なことはブッシュ大統領も現在の移民法のシステムは古く、改革が必要であるということを認識しているという点です。もちろん不法滞在者等に対しては、移民法は厳しくなる一方かもしれませんが、外国人がアメリカで暮らすことも尊重して、移民法を改革するということも考えているようです。
実際の法制化はまた具体的になっていませんが、これからドラスティックに移民法が変わっていくと思われます。
じんけんニュースでは敏感に法改正を取り上げていきたいと思っています。

それではまた次回まで、さようなら。


 
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