ビザウェーバー(ビザ免除)入国する外国人の取扱い






 

昔、私が弁護をした当時まだ学生だった女性から、今週メールをいただきまして、結婚をして子供もできたと教えてくれました。なにより元気でやっているということが書かれていました。彼女はある意味運悪く刑事事件の被告人になりました。事件終了後に、人生をやり直します、反省します、とそのときポツッと私に言い残していった顔が忘れられませんでした。その後連絡もなく、どうしているのかな、と思っていたら、なんとうれしい知らせではないですか。こういうメールがくると、辛かったことなど忘れてしまいますね。皆さんも幸せなニュースに出会っていますか?

さて、今回はビザウェーバー入国、査証免除入国について考えたいと思います。JINKEN.COMニュースではビザウェーバー入国という呼び方で以下統一します。ビザウェーバーとはアメリカの移民局の統計で、不法滞在が統計的に少ない国(現在22カ国)には、90日に限ってビザを取得しなくてもアメリカに入国を許すという制度です。ビザを取得する必要がないので、適用される外国人には非常に便利です。日本もその優先国のひとつですから、ビザウェーバーを使用してアメリカに入国するには青緑のI-94を機内で記入するだけです。

ブッシュ政権はこのビザウェーバー入国にもテロの可能性があるということで、入国管理を厳しくする動きを強めてきました。ところが、ここにきてブッシュ大統領が署名した法案(H.R.4417)によるとビザウェーバー入国者の管理に関しての厳格化が、ある一定部分に限り一年間延期されることになりました。

今回の延期は外国人が、ビザウェーバーで入国する場合、パスポートに一定の生体情報を含んだ記載がなくてはいけないという法律の施行に関してです。この法律の施行が1年延期されたのです。まずそもそもなぜこのような法律が制定されようとしているのかというと、テロリストが規制の緩かったビザウェーバーを利用してアメリカに入国してくると誰何しているのです。アメリカのテロに対するイマジネーションはどこまでいけば止まるのでしょうかね。この施行が延期された法律はアメリカにビザウェーバーを利用して入国したい外国人は必ず、生体情報、たとえば指紋等の情報をパスポートに含んでいなくてはいけないと規定さ
れています。今回の延期で施行は2005年の10月となりましたが、ブッシュがいるかいないかで変わってくるかもしれませんね。要求しているアメリカは置いておいて、要求されている側のヨーロッパや日本、シンガポール政府は、パスポートの再発行に対応しなくてはいけませんので、大変なことです。当のアメリカはそもそも自国のパスポートに関して、全く生体情報に対応できていない現状なのに・・・。 

第2点目ですが、現状の法律では2004年9月30日からすべてのビザウェーバーで入国する外国人に対し、アメリカ入国の際、デジタル写真と指紋の採取を要求しはじめます。入国審査が遅滞することはないと言っていますが、実際にどうなるのかは、現状では不明です。

第3点目ですが、2004年10月26日までにすべてのビザウェーバーで入国する外国人(22カ国)は機械読み取り式のパスポートを持つことが義務づけられます。日本人で古いタイプのパスポートをお持ちの方は少ないと思いますが、自分のパスポートが機械読み取りに対応するのか、必ず確認されてください。機械読み取り式でなければ強制送還される、といったことはまず起こらないと思いますが、移民官の裁量によるところが多いですから、できれば事前にチェックをされておくことをお勧めします。

このような変更がされようとしているアメリカに関して、国際社会からの反発も少なくなく、旅行者も減るのでは、と危惧されています。皆さんはどのように感じられるのでしょうね。

それではまた次回まで。さようなら。


 
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カテゴリー: 国際弁護士なブログ | 投稿日: | 投稿者:

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