アメリカ入国管理の様子






 

あけましておめでとうございます。今回のニュースは私が北米毎日新聞で連載する法律ノートをご覧になっている読者の方々には焼き直しになってしまっている記事なので、すでに内容をお読みの方は、重複してしまっていることをあらかじめお詫びします。しかし、今回の話題は、日本人や他の外国人でアメリカに入国される方々には非常に重要な問題ですから、多くの方に知っていただきたいと思い、今回は焼き直しをさせていただきます。
今回考える話題ですが、多くの日本人や外国人に影響する内容ですので、ぜひ心に留めておいていただきたいと思います。外国人のアメリカ入国に際して米国移民局の入国管理が厳しくなってきているということを以前のじんけんニュースでもご紹介したと思います。今回、移民実務の改正が通達され、一定の外国人の指紋の採取および写真の撮影を義務づけはじめました。公式には2004年1月5日から実施されるはずでしたが、サンフランシスコ空港の入国管理を含め、複数の空港では、すでに2003年12月31日から実施をはじめています。

まず、今回の入国管理実務の変更がなされた背景を考え、実際にどのように変更されたのか、考えていきたいと思います。
そもそも指紋採取を強制されるというのは、日本でも在日外国人の指紋押捺などが一昔前に問題になったことがありますが、一般的に「犯罪者扱い」されているという感覚があると思います。入国する外国人に対して指紋と写真を要求するというのも前代未聞ですが、アメリカに入国したければ必ず通らなくてはいけない儀式になってしまいました。そもそも、9月11日事件から、アメリカは外国人に対して過敏になっているところもあります。しかし、飛行機をハイジャックしたメンバーの外国人がアメリカに入国する際にBビザやFビザを使っていたことが明らかになったという背景もあります。9月11日の事件が今回の改正につながってきたことは間違いないのですが、その波に乗って、外国人の犯罪者や移民法違反者などを取り締まるという意向が強く反映されるようになりました。結果、私が担当している事件でも、10年以上前の犯罪歴を問題にされ、永住権を持っていても強制送還の手続きをはじめられてしまうという例がいくつもあります。過去の不法滞在等の情報についても、移民局に記録が残っているものに関しては、必ず入国に問題にされています。このような背景の中、今回の入国管理実務の変更につながっているのです。

それでは実際どのように指紋を採取され、写真を撮られるのでしょうか。すでに、いくつかの空港では導入されていますが、各入国審査のカウンターに指紋を採取するコンピュータの端末と直径6センチ程度のデジタルカメラが備え付けられていて、コンピュータとつながっています。今回の変更に伴い、各入国審査カウンターのコンピュータには新しく外国人を管理するプログラムがインストールされています。また、機械で読みとれるパスポートの情報も、そのプログラムに入力されます。指紋の採取はコンピュータ化されていて、両手の人差し指をカウンターの上にあるガラス製の読みとり機に載せることで行われます。写真もコンピュータに直接映し出される方式がとられています。移民局の見解ではこの一連の手続きを行うのに関し、30秒程度かかるということですが、施行されてからしばらくのうちは、相当時間がかかることが考えられます。なぜなら、パスポートの情報、ビザの情報、指紋、写真を一つのデータベースに入国の際、各入国管理官がまとめなくてはいけないからです。ですから、これからアメリカに入国を考えている外国人の方々は、2004年のはじめ、少なくとも数ヶ月は入国に相当時間がかかることを覚悟しておいてください。今のところ、ビザなし入国のケースには適用しておらず、ビザ所持者に対して、指紋と写真を要求していますが、そのうちすべての外国人に対して要求するようになると思われます。「郷に入れば郷に従え」ということわざがありますが、「郷に入りたければ郷に従え」というのが今回の法改正には適切かもしれません。外国人にとってはうれしくないニュースですから、アメリカ離れが起きなければ良いと思っています。

それでは、今年もJINKEN.COMを宜しくお願いいたします。皆さんにとって平和で幸せな年になることを心から祈っています。

また、次回新しい移民法の話題を考えていきましょう。


 
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