ICE(Immigration and Customs Enforcement)という組織






 

今、アメリカの移民関連の話題というと、アメリカで生活する外国人やこれからアメリカに来ようとする外国人にとっては落ち込むような内容のものがほとんどです。たとえば、ビザの発行について厳しくなっているとか、ブッシュ政権がより一層外国人に対するコントロールを強化するといった話題です。テロが多くなってくれば、また一層の強化が考えられますし、議会も現在のトレンドに反対する動きはまったくありません。今回も、ビザ等のためになる情報を・・・と思ったのですが、やはり以下のような話題しか特にありませんでした。

今回の移民関連の組織替えでできた、新しいICE(Immigration and Customs Enforcement)という組織、日本語に訳せば移民・税関捜査局とでもなりましょうか、が積極的に犯罪の嫌疑のある外国人を逮捕しているという情報です。 端的に言えば、政府からの補助が2倍になり、その分捜査官を多く雇い、摘発を行っていることです。 最近、ICEは最重要指名手配犯リストを公表しました。もちろん、公共の安全にかかわるような重大犯罪の指名手配者が中心です。このリストに載っている人たちは、アメリカ国内において裁判で有罪になった人に限定されていますが、有罪後も強制送還を逃れ、アメリカ国内に潜伏しているであろう外国人です。今までの移民局に存在する情報を使い、積極的に逮捕し、強制送還にするということを掲げています。 
まあ、ある程度はプロパガンダの部分もあるでしょうが、アメリカの公的安全を前面に押し出し、捜査をしている模様です。興味のある方は 
http://www.bice.immigration.gov を見てください。

もちろん、軽微な罪を犯した外国人をすべて取り締まるという意図は今のところないようです。しかし特筆すべきことですが、ICEは、州や各地域の警察と協力をし、情報交換を行っています。一ヶ月に5万件以上の情報が行き交っていて、24時間体制で情報を交換していますから、相当量の外国人に関する犯罪の情報がICEに渡っていると考えて間違いありません。さらに、ICEはアメリカ国税庁(Internal Revenue Service)や社会保険局(Social Security Administration)との情報交換のシステムを現在構築しています。
すでに、このような情報交換ははじめられていて、2002年度には7万人以上の外国人を強制送還にしています。

今までは、各警察や各省庁、移民局などは情報交換をすることがなく、刑事弁護もやり易い面があったのですが、最近では必ず強制送還の可能性も考慮にいれなくてはならず、外国人の弁護は難しい側面があります。また、日本でのアメリカビザ取得も情報の交換が頻繁に行われているので、軽微な罪でも照会に時間がかかったりして、多くの外国人に影響が出ています。 皆さんも犯罪に巻き込まれるという可能性はいつもつきまとっている訳ですから、ちょっとした飲酒運転ならいいか、などと思わないでくださいね。

 それではまた次回。


 
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