H-1Bビザの発行上限数について






 

秋も深まってきましたね。アメリカにいながら秋刀魚や松茸が楽しめるので、相当満足していますが、皆さんは秋を堪能されていますか。ちょっと肌寒いのもなんだか体が引き締まったようで悪くないです。

 過去数年のアメリカの経済成長に合わせて、Hー1Bビザ(以下、「Hビザ」とする)の需要が高まっていました。Hビザは、専門的な知識を有する職に就く、四年制大学卒業程度以上の外国人に与えられるビザです。このHビザには従来一年度(各年一〇月から、翌年九月末まで)に六万五千件の申請に対し与えられていました。2000年にアメリカ経済の成長に対応して、The American Competitiveness in the 21st Centruy Act of 2000という法律が発効し、2000年から2003年の期間で、毎年度19万5千件のHビザを発行するということになっていました。現在(2002年度終了)では、上限に届かないHビザの申請が行われ、発行上限数に届かない状況です。

 二〇〇〇年度のHビザ申請をまとめた資料が移民局から発表されましたが、以下の統計が明らかになりました。

1) 二〇〇〇年度のHビザの発給において半数以上がインド国籍を持っていたこと。中国国籍は全発給数のうち8パーセント。

2) コンピュータ関係のHビザの発給は全体の約58パーセント。
3) Hビザを交付された者のうち98パーセントが四年制大学を卒業していたこと。
4) Hビザを交付された者のうち41パーセントが修士以上の学位を持っていたこと。

 現在の法律ではこのHビザの発行上限数は二〇〇四年度より六万五千件に縮小されることになっており、議会で来年上限数の設定に関して議論される予定です。なお、考えられる議会での論点は、

1) Hビザ保持者である外国人がアメリカ人の仕事を奪っていないか
2) 外国人を優遇していないかどうか
3) 外国人を差別していないかどうか(たとえば、Hビザ取得後の永住権の申請を利用して、仕事に留まらせるなど)

などになると考えられています。

現在の景気の不安定さを考えると、Hビザの発行上限数の設定に関して議会は慎重になるでしょうから、今後の動向が注目されます。皆さんのなかでHビザを申請を現在考えていらっしゃる方がいれば、できれば発行上限数が緩やかな2003年度(今年から来年にかけて)を利用されることをお勧めします。

それでは次号までさようなら。


 
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カテゴリー: 国際弁護士なブログ | 投稿日: | 投稿者:

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