イベント参加に向けたビザ






米イベントへの日本からのスタッフ派遣

最近は、国境を超えて色々なイベントが行われるようになってきました。
映画やアニメだけではなく、料理のイベントもたくさん行われています。私が所属する事務所でも、短期間シェフを日本から派遣して、米国の会社と組んでイベント を行いたいが、どのようなビザが妥当なのかが論点になることがあります。

今回はイベントなどに参加することが主であって、米国内で報酬や賃金は貰わない場合が基本で す。あくまでも、米国内で行われるイベントに参加することが主眼です。

 

具体的なビザの検討

このように、短期間イベントに参加するためには、一般的には、ビザ無し(VWP)、B-1ビザ、そして、特殊なOビザで渡航することが考えられます。

日本人であれば、ビザ無し入国が可能ですので、原則としては、ESTAに登録をして、ビザ無しで渡航をすることになるのだと思います。基本的にビザ無し渡航とBビザについては、滞在期間の違いや延長の可否などの違いはありますが、渡航目的は同一の役割を負っています。
ビザ無し入国を許されるということは、その国からの不法移民がアメリカに少ないことなどが要件となります。
ビザ無し(VWP)かB-1ビザか~必要条件は?~

ビザ無しまたはB-1ビザで入国し、アメリカでイベント参加をするにあたって、入国をする条件としていくつかの基本的な条件があります。

(1) 短期間の米国 滞在であること、そして滞在の日数が確定していること
(2) 自国で行ってきた就業内容に関連した滞在中の活動に限ること
(3) 米国内で報酬、対価などを得ないこと

が必要条件となります。

まず、(1)についてですが、よく帰国の飛行機の旅程を提出することを求められますが、確定的な日程を決めてあることが重要になります。
また、長期で滞在すると、「永住の意思があるのではないか」と勘ぐられてしまいますので、イベント参加に必要な程度であることが合理的になります。

(2)についてですが、イベントに参加するという場合、たとえば、日本で調理・料理関連の仕事をしていて、その関係でイベントに参加するというのであれば辻褄が合うわけです。
もちろん、趣味のイベントなどもありますので、絶対的な要件ではありませんが、Bビザを求めるときに大使館に疎明する資料として、今までの経験等を出す必要がある場合が考えられ、そのときに、自己の経験から生じた資料をださなければならないということもあるでしょう。

(3)については、ビザ無し入国やBビザは米国内で賃金や報酬を受けることを前提にしていないビザです。
したがって、どのような些細な額であっても、報酬等を受け取ることはできません。
報酬を受け取るためには、就労ビザが必要になり、別途申請する必要性があります。

以前、私が経験した案件で、あるコンテストの審査員になるためにアメリカに入国しようとした日本人がいるのですが、審査員をする対価として、ほんのお涙頂戴程度のお金をもらう、ということが発覚し、アメリカに入国拒否された事由がありました。

このような、基本的な要件を考えると、イベントの日程がはっきりしていて、そのイベントが自分が今まで関わってきた分野であり、旅程がはっきりしていて、報酬を一切得ない、ということであれば、特殊なビザを取らなくても滞在は可能であります。

 

実際の移民局の事例

イベント参加の他にも以下のような活動に関しては、B-1ビザまたはビザ無し入国で可能と移民局は判示しています。ここでは主なものを挙げておきます。

1 報酬を得ない前提で、契約交渉をすること、コンサルタント業務を行うこと、取締役会に参加すること、科学、教育、専門分野のコンベンション、会議、セミナー等に参加すること。

2 売買契約などで、機器を設置、保守、および人のトレーニングをすること。

3 スポーツに参加すること、トライアウトに参加すること。ただし参加に対する報酬は受けられない。

4 ビジネスや組織の視察

5 宗教に関連した一時的な活動で、報酬を得ないもの。

6 B-1ビザはビジネス目的なのでB-2ビザの目的である観光目的も兼ねる。
しかし、B-2ビザの目的である観光目的で、B-1ビザの目的であるビジネスをすることはできない。
このように、Bビザまたはビザ無し入国の用途は多岐にわたりますが、上記の3要件の範囲内のみで許されることになります。
したがって、まずはBビザまたはビザ無し入国が可能かどうか、上記3要件をよく吟味してみてください。

次回また新しいトピックを考えていきたいと思います。
また次回まで、さようなら!

 

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カテゴリー: 国際弁護士なブログ | 投稿日: | 投稿者:

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